真田丸が終わった
2016年、12月18日、今年の大河ドラマであった真田丸の放送が第50回をもって最終回を迎えました。1週間後の日曜日に真田丸を観られないことが少し寂しいです、これがロスか。。。
今まで大河ドラマは観てこなかったけど、真田幸村(実際には信繁)を主人公にしたドラマと聞いて、これは観よう!と思い一月の放送からずっと観続けてきました。
三谷幸喜の脚本が良かったのと、演じる役者が良かったのとで、退屈な回などないほどに夢中になり、毎週放送が楽しみでした。
本当に堺雅人さんを始めとする役者の皆さんお疲れ様でした。
真田信繁は武田信玄に仕えた真田昌幸の次男としてこの世に生まれ、47歳、夢半ばで散った戦国一の兵と詠われる武将です。しかしその信繁が活躍したのは夏の陣、そしてその前の冬の陣とおよそ8ヶ月の期間だけでした。
ではその8ヶ月の間に信繁は何をしたの?
戦国時代最後の戦が大阪冬の陣と翌年の夏の陣です。この戦で徳川家康は豊臣家を滅ぼして江戸時代、そして徳川の地位と譜系を磐石なものにします。真田信繁はこの時豊臣方に味方し、大阪冬の陣では大阪城の弱点とされていた場所に”真田丸”という出城を築き大活躍、徳川を破ります。翌年の大阪夏の陣では豊臣方が崩れ、負けが明らかになった時に自ら徳川の本陣に突撃、家康をあっと一歩のところまで追い詰めた武将として有名です。
今回の真田丸で描かれたのは、真田信繁の目を通した歴史的事件と、真田家のお話。
タイトルの真田丸とはつまり、大阪冬の陣で徳川を破った出城と、真田家という家族を乗せて行く先もわからない戦国史を旅した家族の話でもあるのです。
現代の我々にとって歴史なんて過去のこと、資料を読めば一発でわかるその時代を、実際に生きた人にとっては未来に何が起こるかわからない、それを表現した脚本だったから、いろんな登場人物の判断が、例えそれが間違った判断だったとしても、その立場を考えれば納得してしまう。だからこそ悲しい。心苦しい場面が多々ありました。
この登場人物いいな、って人が多くてそれは脇役であってもすごく感情移入ができるから、兄である真田信之(幸)、豊臣家の石田三成、今回敵として描かれた徳川家康、それぞれがそれぞれの立場でその時その時を一生懸命に生きた、そんな芝居を見せられて心が動かないわけがなかったですね。
そして信繁役の堺雅人さん、ほんとーにかっこよかった、優しさと強さを兼ね備えた信繁大好きになった!!!
兄の信幸(信之)を演じた大泉洋さん、今までのイメージから全く異なる真面目なキャラクターは素晴らしかった。
そして父、昌幸を演じた草刈正雄さん、彼以外の昌幸はもう考えられないってくらいピッタリの役でしたね。だからこそ、昌幸がオープニングのクレジットでいなくなった時は本当に悲しかった。
今回の大河ドラマを観て、大河ドラマに完全にハマった。真田丸は自分の大河ドラマの原点になりました。
ただいまロス真っ只中12月30日の総集編を楽しみに待っています。